セルフチェックインシステムとは、宿泊客が自身でチェックイン作業を行えるシステムです。フロント業務を無人化・省力化できます。今回は、セルフチェックインシステムとは何か、機能や導入メリット、おすすめサービス5選などを紹介します。ホテル業務を効率化したい方は必見です。
Contents
セルフチェックインシステムとは
セルフチェックインシステムとは、宿泊客が自身でチェックイン作業を行えるシステムのことです。宿泊客がフロントに備え付けられた端末を操作することで、チェックイン作業が完結します。
セルフチェックインシステムなら、非対面・非接触でチェックインできるため、コロナ禍に注目を集めました。現在でも、無人化による人件費削減や業務効率化を実現できるツールとして、多くのホテルや民泊に導入されています。
セルフチェックインシステムの機能
セルフチェックインシステムには、以下のような機能が搭載されています。
- チェックイン・チェックアウト
- 本人確認
- サイトコントローラーを通じた予約情報の取得
- 宿泊者情報の台帳記録
- パスポートデータの取得
- スマートロックとの連携
ほかにも、決済機能や部屋割り機能などを備えたセルフチェックインシステムも存在します。
セルフチェックインシステムを使ったチェックインのやり方
セルフチェックインシステムを使ったチェックインのやり方は、以下のとおりです。
- 予約者に専用のQRコードを発行する
- 宿泊当日、宿泊客がQRコードを専用の端末にかざす
- セルフチェックインシステムが自動で本人確認を行う
- チェックインが完了する
なお、宿泊施設の運営者には、チェックイン時に宿泊客の本人確認が義務付けられています。セルフチェックインシステムは、本人の映像や身分証明書のデータを用いて本人確認を実施する仕組みです。
セルフチェックインシステムを導入するメリット
ホテルや民泊などの宿泊施設がセルフチェックインシステムを導入することには、以下のようなメリットがあります。
- 人件費を削減できる
- 宿泊客の待ち時間を短縮できる
- 外国人観光客にも対応できる
- スマートロックと連携してフロント業務を省力化できる
それぞれ解説します。
人件費を削減できる
セルフチェックインシステムによってチェックインやチェックアウトを自動化できれば、フロントの無人化・省力化を実現できます。その結果、人件費を削減できるのがメリットです。
人件費を削減できれば、利益率を向上させられるでしょう。
宿泊客の待ち時間を短縮できる
セルフチェックインシステムは、宿泊客の待ち時間短縮にもつながります。これまでフロントで待たされていた時間が短縮され、スムーズでストレスフリーなチェックインを実現できます。結果、宿泊客の満足度向上につながるでしょう。
外国人観光客にも対応できる
多言語に対応しているセルフチェックインシステムなら、外国人観光客にも対応できます。
近年ではインバウンド需要が高まっており、外国人観光客のホテル利用が増加しています。外国人観光客に対応するためには、外国語が堪能なスタッフを確保しなければなりません。
多言語に対応しているセルフチェックインシステムを導入すれば、スタッフを特別に配置することなく、外国人観光客にスムーズに対応できます。
スマートロックと連携してフロント業務を省力化できる
セルフチェックインシステムの中には、スマートロックと連携してさらにフロント業務を省力化できるものがあります。
スマートロックは、暗証番号やアプリなどで鍵を開け閉めできるシステムです。鍵本体がなくても解錠・施錠できるのが特徴です。
セルフチェックインシステムとスマートロックを連携すれば、チェックイン後に端末の画面に暗証番号を表示させられます。宿泊客は、その暗証番号で解錠できます。スタッフが鍵本体を渡す必要がなくなるため、フロント業務をさらに省力化・効率化できるでしょう。
セルフチェックインシステムの選び方
セルフチェックインシステムには多くの種類があります。自社に合った使いやすいシステムを選ぶためには、以下のポイントに注目しましょう。
- フロントスタッフや宿泊客がスムーズに操作できるか
- 事前チェックインに対応しているか
- 多言語に対応しているか
- スマートロックやサイトコントローラーなどと連携できるか
- 固定料金制か従量課金制か
それぞれ解説します。
フロントスタッフや宿泊客がスムーズに操作できるか
1つ目は、フロントスタッフや宿泊客がスムーズに操作できる、使いやすいシステムであるかです。
いくらセルフチェックインシステムを導入しても、フロントスタッフや宿泊客にとって使いにくい場合は意味がありません。システムの操作に慣れていない方でもスムーズに利用できるよう、操作性が高くUIがわかりやすいセルフチェックインシステムを選びましょう。
無料トライアルやデモンストレーションを利用できる場合は、スタッフにも体験してもらって使いやすさをチェックしましょう。
事前チェックインに対応しているか
2つ目は、事前チェックインに対応しているかです。
セルフチェックインシステムの中には、事前に宿泊者情報を入力することで、当日スムーズにチェックインできるものもあります。QRコードや署名のみでチェックインが完了するため、フロントの混雑を防げるでしょう。
よりスムーズにチェックインできるシステムを導入したい場合は、事前チェックインに対応しているものを選ぶのがおすすめです。
多言語に対応しているか
3つ目は、多言語に対応しているかです。多言語に対応しているセルフチェックインシステムなら、外国人観光客にも対応できます。
インバウンド需要が高まっている中、多くの宿泊客から選ばれるホテルを作るためには、多言語対応が欠かせません。英語のほか、中国語や韓国語など複数の言語に対応しているシステムを選ぶとよいでしょう。
スマートロックやサイトコントローラーなどと連携できるか
4つ目は、スマートロックやサイトコントローラーなど外部のシステムと連携できるかです。
スマートロックと連携できれば、鍵の受け渡しまでを自動化できます。サイトコントローラーと連携できれば、予約情報を自動で取得し、予約情報をより効率的に確認できるようになるでしょう。
フロント業務をさらに効率化するためには、どのシステムと連携できるかをチェックしましょう。
固定料金制か従量課金制か
5つ目は、固定料金制か従量課金制かです。
セルフチェックインシステムの料金体系には、月額料金が一定の固定料金制と、使った分だけ費用が発生する従量課金制があります。
固定料金制のメリットは、宿泊者が多い月も費用が一定である点です。また、支出の見通しが立てやすいというメリットもあります。一方、宿泊者が少ない月も、一定の費用を支払い続けなければなりません。宿泊者の数が安定している、大規模なホテルにおすすめです。
一方、従量課金制は利用した分だけ課金される料金体系です。宿泊者が少ない月は費用が安くなるため、無駄な支出を抑えられます。繁閑差が激しい場合や、小規模なホテル・民泊におすすめです。
セルフチェックインシステムのおすすめ5選
ここでは、おすすめのシステム5選を紹介します。
- maneKEY
- minpakuIN
- FlexIN
- HOTELSMART
- AirHostONE
1.maneKEY（マネキー）
「maneKEY」は、多言語やキーレスにも対応できるセルフチェックインシステムです。AIがパスポートを読み取り、本人認証を自動で行います。法令に則った、適正な本人確認が可能なため、フロント業務の無人化を実現できるでしょう。
また、宿泊台帳やパスポートデータはクラウド上に保管されるため、台帳管理のために場所を確保する必要がありません。スマートロックとの連携も可能なため、チェックイン手続きから鍵の受け渡しまでを省力化できます。
日本語、英語、繁体中国語、簡体中国語、韓国語に対応しており、インバウンド需要にも万全に対応できるでしょう。
2. minpakuIN（ミンパクイン）
「minpakuIN」は、民泊・ホテルのオンライン受付システムです。 IoTを活用し、民泊やホテルでのフロント無人化を実現できます。
宿泊者からのサイン取得による契約締結や、パスポート情報の取得による本人確認の無人化、暗証番号の出力による鍵の受け渡しまでを自動化できます。各種スマートロックやサイトコントローラーとも連携可能です。
さらに、部屋割り機能や現地決済機能も搭載されています。民泊・ホテル運営を多方面から支援してくれるサービスです。
minpakuIN
3.FlexIN （フレックスイン）
「FlexIN」は、宿泊客が自身のスマートフォンでチェックイン操作を行えるセルフチェックインシステムです。利用者のユーザビリティを重視した設計で、宿泊客・スタッフともにスムーズに操作できます。ホテルや民泊はもちろん、マンスリーマンションや企業の受付、会議室などさまざまなところで活用されているシステムです。
低価格ですが、宿泊者台帳の取得やパスポートデータの取得、手書きサインの取得、ビデオ通話による本人確認など、機能が充実しています。チェックイン方法・チェックアウト方法や、宿泊者台帳の項目を柔軟にカスタマイズできるのも魅力です。
FlexIN
4.HOTELSMART（ホテルスマート）
「HOTELSMART」は旅館・ホテルの運営をサポートするトータルソリューション型のホテルシステムです。セルフチェックインシステムではなくPMS（ホテル管理システム）ですが、オプションでセルフチェックイン機能も利用できます。
HOTELSMARTには、自動部屋割り機能や清掃管理機能のほか、宿泊予約の管理や売上・売掛管理機能、リピート顧客獲得機能などが搭載されています。ホテルの管理業務全般を無人化したい方におすすめです。
5.AirHostONE（エアホストワン）
「AirHostONE」は、宿泊前からチェックアウトまで、宿泊客が欲しい情報をスマートフォンに届けられるシステムです。
事前チェックインを選べるため、よりスムーズなチェックインを実現できます。多様な鍵の受け渡しにも対応しており、QRコードをかざすだけでカードキーを現地発行できるのも強みです。
AirHostONEならではの特徴として、ホテルの館内案内や周辺の観光案内など、宿泊客が欲しい情報をアプリで届けられます。宿泊客が今欲しい情報をメインメニューに集約しているため、宿泊者の満足度向上も期待できるでしょう。
セルフチェックインシステムを導入してフロント業務を効率化しよう
セルフチェックインシステムは、ホテルのフロント業務の無人化・省力化を実現できるシステムです。本人確認を自動で行えるため、宿泊客が自身でチェックイン業務を完結できます。スマートロックと連携できるものもあり、鍵の受け渡しまでを自動化することも可能です。
セルフチェックインシステムには多くの種類があります。操作性や機能性、料金体系のほか、事前チェックインを選べるか、多言語に対応しているかなどをチェックしましょう。
セルフチェックインシステム「maneKEY」については、以下よりお問い合わせください。