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レンタルスペース経営のコツ!開業時に押さえたい6項目とは?

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なるべく無人で行えるビジネスを探している方には、レンタルスペース経営という選択肢があります。レンタルスペース経営は、必要な設備を揃えればマンションの1室でスタートさせられるビジネスです。今回は、レンタルスペースの開業について知っておきたい6項目と、成功のポイントについて解説します。

急成長しているレンタルスペースの種類と特徴

レンタルスペースとは、貸しスペースのことです。利用時間に応じて料金を設定します。会議や仕事のスペースとして場所を貸すこともあれば、パーティー用にマンションの一室をそのまま貸し出すパターンもあるなど、形態はさまざまです。
一口にレンタルスペースと言っても、以下のようにさまざまな種類があります。

  • イベントスペース
  • 会議室
  • セミナールーム
  • レンタルスタジオ
  • レンタルオフィス

このように、レンタルスペースはさまざまな用途で使われており、幅広い活用方法が期待できることからニーズも安定していると考えられます。

レンタルスペース経営で重視すべき6項目


レンタルスペース経営にあたっては、以下の6つの項目を重視することが大切です。

  1. ターゲット・利用目的の明確化
  2. ニーズにあった場所の選定
  3. 設備の充実度
  4. 顧客満足度を上げるための工夫
  5. 安全面の整備
  6. 集客方法の検討

1.ターゲット・利用目的の明確化

まずは、レンタルスペースを誰に何のために使ってほしいか、というターゲットと利用目的を明確化しましょう。
前述のとおり、レンタルスペースにはさまざまな用途があります。ビジネス利用を想定したレンタルスペースと、若者のパーティー利用を想定したレンタルスペースでは、立地や設備、レイアウトなどが大きく異なります。まずはターゲットと利用目的を明らかにしなければ、レンタルスペース経営を前に進められないのです。

2.ニーズにあった場所の選定

ターゲットと利用目的を整理したら、次は場所を選定しましょう。ターゲットが訪れやすく、かつ利用目的に適した場所を選定する必要があります。

たとえば、パーティー利用のためのレンタルスペースなら、渋谷や新宿、池袋などの若者が集まる繁華街で物件を借りれられるとよいでしょう。また、料理を作ってパーティーをしたい、ゲームで楽しみたいなどの需要に応えられるよう、キッチンがあり、ある程度広い机とソファ、テレビが置けるスペースを選べると望ましいです。

ビジネス利用であれば、東京や新橋、渋谷などオフィスがある場所はもちろん、在宅勤務の気分転換として利用できるように、一人暮らしをする世帯が多いエリアにレンタルスペースを構えるのも1つの方法です。

このように、ターゲットの属性や利用目的などを考えて、ニーズにあった場所を選定しましょう。

3.設備の充実度

レンタルスペースを選ぶ時に多くの方がチェックするのが、費用と設備の充実度です。費用は安ければ安いほど人を集めやすいですが、レンタルスペースでは初期費用・ランニングコストともにある程度の費用がかかるため、費用を安く設定するのが難しい場合も多いでしょう。

そこでこだわるべきが、設備の充実度です。たとえば、以下のような条件を揃えることで、ほかのレンタルスペースに負けることなく選んでもらえる可能性が高まります。

  • キッチン・調理器具つき
  • テレビゲーム・ボードゲームつき
  • プロジェクターあり
  • ホワイトボードあり
  • 無料で使えるWi-Fiあり
  • 個人用のデスクそれぞれにコンセント完備

設備を充実させると、その分コストがかかります。しかし、レンタルスペースは人件費があまりかからないビジネスモデルであり、安全管理や入退室管理などをシステムで自動化すれば、さらに人件費を削減できます。

4.顧客満足度を上げるための工夫

レンタルスペース経営では、新規顧客を獲得する工夫も大切ですが、既存顧客をリピーターにして、何度も利用してもらうこことも大切です。そのためには、顧客満足度を上げるための工夫が欠かせません。

いくら人件費がかかりにくいビジネスだからといって、放置していては荒れてしまいます。こまめに掃除に入ったり、足りないものを補充したりして、使いやすいスペースを目指しましょう。

システムを導入して、多くの工程を自動化するのも有効です。たとえば、アプリで鍵を解錠できるスマートロックシステムを導入すれば、利用者はわざわざ鍵を受け取る必要がなくなります。スマホさえあれば鍵を開けられるため、外出の際に鍵をわざわざ持ち歩く必要がなくなるのもメリットです。また、入退室を効率化したい場合は、セルフチェックインシステムの導入がおすすめです。本人確認プロセスをスムーズに自動化できるため、利用者のストレスを軽減できます。

システム導入による業務効率化は、利用者だけでなく、運営側にもメリットをもたらします。多くの作業を自動化できるため、わざわざ現地で人が常駐する必要がなくなるのです。トラブルが発生した際もクラウドで解決できる場合が多いため、人件費を削減し、オーナー自らが出向かなくても運営できる、という形を実現できます。

5.安全面の整備

多くの利用者に安心して使ってもらうためには、安全面の整備も重要です。第三者が容易に不法侵入できてしまうような、レンタルスペースを利用したいと考える方はいないでしょう。

安全性を強化するための施策としては、以下の3つが考えられます。

  • セルフチェックインシステムによる本人確認の徹底
  • スマートロックの活用
  • クラウド監視カメラの導入

6.集客方法の検討

レンタルスペースを多くの方に利用してもらうためには、認知度を高める必要があります。そのために、効果的な集客方法を検討しましょう。集客方法としては、以下のような選択肢が考えられます。

チラシ

古典的なやり方ですが、レンタルスペースがオープンした旨をチラシにして配布する、という方法もあります。地域の方をターゲットにする場合に適した方法です。

オンライン広告

GoogleやSNSの広告を利用して、ターゲットに向けて広告を表示できれば、高い集客効果が期待できます。Google検索の際に自社サイトが上位表示されるようにしたり、Googleマップで「エリア+レンタルスペース」と打つと表示されるようにしたりできれば、さらに多くの方を集められるでしょう。

MEO対策のやり方について知りたい方は、あわせて以下の記事も参考にしてください。

ホテルマーケティングに必須!MEO対策のポイントと上位表示させるコツ

SNSやブログでの情報発信

レンタルスペースの公式SNSやサイトを立ち上げ、空き状況や設備の様子、アクセスといった役立つ情報を積極的に発信しましょう。特に、「写真では広そうだが実際はどうなのか」「実際の雰囲気はどのような感じなのか」など、写真だけでは伝えられない情報を、動画を通して説明できます。SNS上で多くの方からの口コミや写真を集められれば、それを見た方々からの利用も期待できます。

レンタルスペース経営に挑戦しよう


レンタルスペース経営にでは、上記の6つの事項についてよく検討することが大切です。市場調査やターゲット調査などが不十分なままレンタルスペース経営を始めてしまうと、予想していたターゲットを集客できなかったり、広告宣伝の効果が薄れたりと、さまざまなデメリットがあります。レンタタルスペース経営は、空いている物件を有効活用し、収益源にできる方法です。集客に成功するためには、場所の選定や設備の充実、安全性の確保などに取り組みましょう。